2018年、7月に中央アルプスで発見されたライチョウ。
そこから前代未聞のチャレンジともいわれている「中央アルプスにおけるライチョウ野生復帰実施計画」が実施されています。特に、動物園で繁殖させた家族を再び山に戻した野生復帰事業はライチョウにおいては日本で初めての試みでした。(環境省主体)
■ライチョウ保護活動の様子
↑2018年に中央アルプスに飛来した雌(右)とその雛(左)(環境省提供)
↑動物園から野生復帰させた雛を含む群れ(野生復帰個体は一番左、3羽とも雄)10月21日(環境省提供)
現在は、野生復帰させた3家族(雌親3羽と雛16羽)と成鳥3羽(雄1羽と雌2羽)の計22羽のうち、10月末現在2家族(雌親2羽と雛7羽)の成鳥1羽の計10羽の生存が確認できています。
中央アルプスで生まれた雛については10月末までに48羽に標識(足輪の装着)を行いました。今年中央アルプス全域で42羽の成鳥が繁殖しており、野生復帰させた個体のうち、生存が確認できた10羽と合わせると100羽程度が生息していると考えられます。
↑動物園から野生復帰させた雛を含む群れ(野生復帰個体は手前、2羽とも雄)10月21日(環境省提供)
次年度の繁殖期には、中央アルプスにおけるライチョウ野生復帰実施計画内で目標設定した30~50つがいに届く可能性があります。